今日、4/21、文京シビックセンターの小ホールで、JAMINAセミナー2009が開催された。
天気が思わしくないのに、約150名の医療関係者などが集まった。
小生、JAMINAのセミナーは、昨年10月の「ミッドタウン・デビュー」に続いて2回目だが、前回同様、お医者さんの頭脳とパワーに圧倒された一日だった。
参加資格は特になく、一般もOK、しかも無料。(資料代は別途2500円)
中心テーマは、「EHR」(生涯医療電子記録)である。
今、やるやらないで、医師会と揉めている「レセプトオンライン化」や「電子カルテ」を、もっと広い観点から見ているもので、周産期医療や高齢者医療も含めて、全ての医療情報がユビキタスな形で検索でき、医療の場に提供されるものと理解している。
前半の第1、第2セッションのスピーカーは、全てお医者さん。
特に、札幌医大大学院・医療研究科の辰巳教授の話は、秀逸。
関西の出なのか、小気味良い関西弁で、大阪のおばちゃんを引き合いに出しながらの話に、会場、笑いの渦へ。
しかし、話の内容は、なるほどと思わせる「情報薬」。
患者の「心」に投薬することで、「自己セーブ」という効果が出て、物理的な薬には出せない改善が見られることが実証されている、と。
医療費も削減できる新たなネットワーク作りを目指そうとしたら、実入りが減るので参加者がなかなか集まらないと嘆いていた。
まずは、人のネットワーク作りを目指して、医者が勉強できる仕組み作りに取り組んでいるとか。
JIMINAの理事長の話も面白かった。
オバマ大統領の「ヘルスケアIT化政策」では、医療従事者のIT化への働きに応じて、ボーナスが支給されるという。
電子カルテを有意に利用した医者に、年間180万、5年間で440万のボーナスを医療費の支払い時に支給すると。更に、僻地の医療対応だと、10%を上乗せすると。
電子カルテの標準化、遠隔医療の促進、インフラ整備を進めるために、政府として具体的な促進策を打ち出している、と。
果たして、日本で、同じような施策が打ち出せるのだろうか。
セミナーから帰宅して、ITProを見ると、「厚労省・レセプト請求オンライン化対応を先送りへ」との見出しが。
医師会の反対もあったのか、現実に、医療機関の対応が遅れているからか、当初の5月10日の期限に間に合わない場合、来年3月一杯まで、書面や光ディスクでの請求も可とするという。
オバマと同じように、お土産を付ければ、もっとスピードアップ出来た可能性もあったのかと。
とは言え、高齢な開業医には、そういう設備を導入しても、使いこなせないことも事実。助っ人の手配という話もあるが、もっと抜本的な施策を展開する必要があるのかも。
社会保障カード(仮称)の話も、システム屋であった小生からみれば、当然必要なことと思うのだが、国のリーダーがもっと主導権を発揮しない限り、進まないのかも知れない。
ともかく、日本のお医者さんは、非常に頑張っている。
頭もいい。
医者なのに、システム屋以上に、システムの勉強をしている。
そんなお医者さんを後押しする体制が出来上がっていないのが、今の日本の現状である。
強いアメリカの再生を目指しているオバマに負けないためにも、「頑張れ 日本!!」